
奈良県五條市大塔町。温泉やバンガロー、郷土館とともにプラネタリウムや天体観測が楽しめる「星のくに」があります。七夕の日、絶好の星空観測スポットへ、天の川を眺めに行きませんか?

7月7日の七夕伝説。天帝の娘である織姫は、機織の上手な働き者の娘でした。恋仲のけん牛も働き者の若者。天帝は二人の結婚を認めました。ところが夫婦になった二人は夫婦生活が楽しいあまり、織姫は機を織らなくなり、けん牛は牛を追わなくなってしまいました。このことが天帝の怒りに触れ、二人は天の川を隔てて引き離され、年に1度、7月7日だけ会うことを許されるようになったのです。
そんな七夕の晩、夜空を見上げた経験は誰にでもありますよね。でも実際に天の川や織姫星、彦星がどれなのか、わからない人も多いでしょう。そこで、奈良で唯一、プラネタリウムと天文台を持つスポット「大塔コスミックパーク星のくに」の支配人、辻本尚克さんに、星にまつわる話を聞いてきました。
「織姫星というのは、こと座の1等星ベガ、彦星はわし座の1等星アルタイル。そしてちょうどこのふたつの星の間にあたるのが、天の川と呼ばれる無数の星群です。たとえば7月7日の21時頃だと、東の空に、これらの星が現れます。月が出てくると、月の光が明るいため、星たちは見にくくなりますが、今年の七夕の夜、暗くなる頃には月も沈み、晴れていれば一晩中じっくり七夕伝説の登場人物ならぬ、登場“星”を観察することができます」

「星のくに」では、毎年7月7日に「七夕の夕べ観測会」を開催。通常は「ロッジ星のくに」の宿泊客のみが利用できる天文台を一般に開放しています。まずはプラネタリウムで「今夜見える星空」について予習し、その後は天文台にある天体望遠鏡で実際の空を眺めます。肉眼では6等星くらいまでしか見えませんが、「星のくに」の望遠鏡なら15等星ほどの暗い星まで確認できます。辻本さんや「星のくに」スタッフに話を聞きながら、その他の星についても詳しく学べるでしょう。
「7月後半から8月中頃は、1年の中でも一番流れ星が多い時期。毎年夏になると登場するペルセウス流星群を一番多く見ることができるのは、今年は8月12日。七夕だけでなく、星はいつも私たちの身のまわりにあります。七夕も七夕以外の日でも、星に関心があれば、ぜひ一度、「星のくに」を訪れてみてください」(辻本さん)

「星のくに」にはプラネタリウムや天文台といった星と触れ合える施設だけではありません。緑の山々に囲まれたロッジ「星のくに」、他にも6名まで利用できるログキャビン、夜空を眺めることができる望遠鏡付きバンガローを備えています。冬期には、ぼたん鍋や山の幸をふんだんに使った料理も味わえ、そのうえ展望温泉「星乃湯」も。遠出をしなくても、最高のリラックスタイムを過ごせる場所です。
他にも大塔郷土館、赤谷オートキャンプ場、露天風呂を持つ大塔温泉「夢乃湯」があります。まずは観光案内や特産品販売を行う道の駅「吉野路大塔」に訪れてください。贅沢な自然のレジャーランドを堪能しましょう。
文:クボタ・ライティングオフィス
七夕のロマンスに想いを馳せながら
プラネタリウムでは今夜見える星を予習
「星のくに」の天文台
大塔コスミックパーク「星のくに」
住所:五條市大塔町阪本249
電話:0747-35-0321
営業時間:8:30~17:30
定休日:毎週水曜日